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副業を始めて最初の確定申告で、ぼくは3回詰まった。
1回目に詰まったのは所得の種類。2回目に詰まったのは経費の証明。3回目に詰まったのは住民税の申請欄。全部バラバラなミスで、全部「知らなかった」が原因だった。
この記事でわかること:
- 副業初心者が確定申告でやらかしがちな3つのミス(体験談)
- 所得区分・経費証明・住民税の落とし穴
- 翌年から使い始めたツールと、変わったこと
同じ失敗をしてほしくないから全部書く。

ミス1:所得の種類を間違えて申告しかけた話
副業収入が年間42万円になった年に、初めて確定申告をした。
「給与所得以外が20万円を超えたら確定申告が必要」というルールだけは知っていた。でも「副業の収入がどの所得に分類されるか」は調べていなかった。
調べていなかった理由は単純で、「調べなくても申告書に書けると思っていた」からだ。
「雑所得」と「事業所得」の違いを知らなかった
国税庁の申告書を開いて、「副業の収入はどこに書くんだろう」と探し始めたら、「雑所得」と「事業所得」の2択に当たった。
ブログ・ライター・クラウドソーシングなど複数の収入があったから、「これ、事業じゃないの?」と思って「事業所得」欄を埋め始めた。
でも途中で「待って、事業所得って青色申告とか関係してたっけ?」と不安になった。Googleで調べたら「事業所得の認定は継続性・反復性・規模で判断する」と書いてあった。副業3ヶ月目のぼくには当てはまるのかどうか、さっぱりわからなかった。
結局、税務署に電話した。
「副業でブログとクラウドソーシングをやっていて収入が年42万円あるんですが、雑所得と事業所得、どちらですか」と聞いたら、電話口の担当者に「活動の規模や継続性によって異なります。現状では雑所得として申告される方が多いです」と言われた。
その一言で「雑所得」に落ち着いた。申告書のかなり手前に戻って書き直した。
税務署に行く前日に気づいて青ざめた、ではなく「電話で気づいた」
実際には「前日に気づいて青ざめた」というドラマチックな話ではなかった。電話口でその場で気づいて、少し恥ずかしかった、が正確なところだ。
ただ、もし気づかずに事業所得として申告していたら、後で修正申告が必要になっていた可能性がある。申告を間違えるのは「知識がないから」ではなく「調べる前に動き始めるから」だとこのとき学んだ。
ミス2:白色申告で経費を証明できなかった話
雑所得と確定したあと、「経費も計上しよう」と思った。
副業でかかった費用をざっくり計算すると、書籍代・PC周辺機器・通信費など合計で8万円くらいはある気がした。「42万円の収入から8万円を引いたら所得34万円になる。少し税金が減る」という計算をしていた。
が、ここで詰まった。
領収書を捨ててしまっていた
書籍代のレシートが半分以上ない。Kindleの購入はクレジットカード明細には残っているが、紙の本は本屋で現金払いをしていてレシートを捨てていた。
「クレジットカードの明細があれば証明できるだろう」と思っていたPC周辺機器代も、詳細の品名が明細に載っていないものがあった。「Amazonで○月○日に3,450円」という記録はあっても、何を買ったかがわからないと経費として計上しにくい。
最終的に、証明できた経費は約3万8千円だった。当初8万円と想定していた数字の約半分。
「4万2千円分の経費を逃した」という事実は、申告が終わってからじわじわ効いてきた。
「按分」という概念を知らなかった
もうひとつ損したのは、「按分」を知らなかったことだ。
家賃やスマホ代は「プライベートと仕事で共用しているから経費にはなれない」と思い込んでいた。
でも実際には、業務使用割合を計算して按分した金額を経費として計上できる場合がある。スマホ代を仕事5割・プライベート5割で按分すれば、月8千円のうち4千円を経費にできた計算になる。年間4万8千円。
「知らなかった」だけで、4万8千円をまるごと逃した。
翌年この悔しさを解消するためにいろいろ調べて、freeeを使い始めた。家賃の按分設定をしておくと毎月自動で経費として仕分けてくれる機能があって、「知らなかったから計上できなかった」という事態が起きなくなった。
ミス3:住民税の普通徴収申請を忘れた話
確定申告書を提出した。「終わった」という解放感で少し気が抜けた。
翌月、会社から住民税の通知書を受け取った。開いて、金額を見た瞬間に気づいた。
あ、普通徴収を申請し忘れた。
確定申告書の第二表を見落としていた
確定申告書は第一表と第二表がある。第一表に所得や控除の数字を書くことに必死で、第二表の「住民税に関する事項」をまともに確認していなかった。
この欄で「自分で納付」を選べば、副業分の住民税は自宅に届く通知書で自分で払う「普通徴収」になる。選ばなければ、副業分も含めた住民税が会社経由の特別徴収になる。
ぼくは「自分で納付」を選ばずに提出していた。
翌月に気づいて焦った
通知書を見て焦ったが、もう申告済みだった。
幸い会社の経理担当からは何も言われなかった。でも「もし言われていたら」と思うと、今でも少し背筋が冷える。


3回詰まって学んだこと:確定申告は事前準備で9割決まる
3回のミスに共通していたのは、「動き始めてから調べる」という順番の間違いだった。
所得区分は申告書を開く前に調べるべきだった。経費の証明は1年間かけて準備するものだった。住民税の申請欄は提出前にチェックリストで確認するものだった。
「確定申告ってその日に申告書を書いてするもの」という思い込みがあったせいで、全部後手に回った。
翌年から変えたのは2つだけだ。
- 確定申告書を書く前に「今年は何を経費にするか」を書き出すこと
- クラウド会計ソフト(freee)を使い始めて、1年間を通じて領収書・支出を管理するようにしたこと
国税庁の確定申告コーナーも、今は使い方が整理されていて、雑所得の入力欄も迷わず見つけられる。住民税の普通徴収についての詳細は総務省の住民税ページでも確認できる。ただ「どの所得に当てはまるか」の判断は自分でしないといけないから、ここだけは事前に調べておいたほうがいい。
まとめ:素人がやらかしがちなポイントをまとめると
- 所得区分:「副業収入 = 雑所得」とは限らない。事業所得になるケースもある。迷ったら税務署に電話でいい
- 経費の証明:領収書・レシートは1年間全部とっておく。Amazonの購入履歴だけでは証明が足りないことがある
- 住民税の普通徴収:確定申告書の第二表、「住民税に関する事項」→「自分で納付」へのチェックを忘れずに
3つのうち1つでも「知っていた」なら、ぼくの失敗を参考にしてほしい。逆にどれも初めて聞いた話なら、とにかく1年かけて準備することだけ意識してみてほしい。
確定申告は「締め切りに間に合えばOK」じゃなくて、「1年間の記録があってはじめてできるもの」だとわかったのが、一番大きな学びだった。
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