AI副業が「怪しい」と感じながら、2万8千円の情報商材を買ってしまった。
買う前から薄々気づいていた。「これ、詐欺じゃないけど地雷かもしれない」と。それでも買った。なぜかというと、「もしかしたら本物かもしれない」という希望が勝ったからだ。
結論から言う。地雷だった。
この記事では、ぼくが踏んだ「AI副業情報商材の地雷」の全経緯と、同じ轍を踏まないための見分け方を書く。
この記事でわかること:
- ぼくが2万8千円の情報商材を買うまでの経緯
- 「怪しい」と感じたサインを見逃してしまった心理
- 実際に届いた内容と落差の現実
- AI副業の情報商材・講座が怪しい理由と地雷の見分け方

ぼくがAI副業の情報商材を買った理由【怪しいと思いながら踏み込んだ話】
2万8千円の情報商材を衝動買いした日のこと
Twitterを見ていると、フォロワー1,200人のアカウントが「AI副業で先月30万円稼ぎました」というツイートを投稿していた。
プロフィールには「元会社員→AI副業で独立」と書いてあった。ぼくと同じ営業マン出身で、子どもがいると書いてあった。親近感を感じた。
リンクをたどるとLINE登録を促すページに飛んだ。「AI副業の無料動画5本プレゼント」と書いてある。登録した。
5本の動画を見た。内容は「ChatGPTとは何か」「プロンプトの書き方基礎」「クラウドソーシングで案件を取る方法の概要」。
わりと内容があった。「この人は本物かもしれない」と思い始めた。
5本目の動画の最後に「詳しい実践方法は有料コンテンツで」という案内が出た。価格:2万8千円。
「高いな」と思った。でも「これで稼ぐ方法が分かるなら元が取れる」という計算をした。クレジットカードで分割3回払いにした。
「怪しいかも」と感じていたのに買ってしまった心理
今振り返ると、怪しいサインはいくつもあった。
LINE登録を最初に求めてきた時点で、「個人情報を先に取る」という手順が気になった。無料動画の内容が良かったので気にしないことにした。
「元会社員→AI副業で独立」という経歴は確認できなかった。Twitterのフォロワーが1,200人というのも、そんなに多くない。でも「副業を始めたばかりの人はフォロワーが少なくて当然」と解釈した。
人は希望があると、不安材料を「ポジティブに解釈」するようになる。ぼくもそれをやっていた。
実際に届いた内容と、落差の現実
購入後にDMが来た。「コンテンツへのアクセスはこちら」というリンクで、パスワード付きのnoteページに飛んだ。
届いたもの:
- PDF 32ページ(「AI副業完全マスターガイド」)
- Zoom録画3本(合計2時間半)
PDFを開いた。内容は大きく3部構成だった。
- ChatGPTの使い方基礎(無料動画とほぼ同じ内容)
- クラウドソーシングで案件を取る基本(無料でも読める記事レベル)
- 「次のステップ」への案内(後述)
読み終わるのに1時間もかからなかった。
Zoom録画も見た。話していることは「GPT-4の使い方」「プロンプトエンジニアリングの基礎」。YouTubeの無料動画と変わらない内容だった。
そして最後に「個別コンサルを受けるとさらに深く学べます。月額5万円から」という案内があった。
2万8千円の情報商材は、5万円のコンサルへの集客ツールだった。
妻には言えなかった。クレジットカードの明細を3ヶ月間、毎月チェックしては「オンラインコンテンツ購入」の文字を隠すように早く画面を閉じた。
AI副業が「怪しい」と感じる理由を整理する

この経験から、AI副業が怪しいと感じる理由が具体的に分かった。
「月収100万」「スマホだけでOK」系の誇大広告
「誰でも月収100万」「スキルゼロでOK」「スマホだけで稼げる」という文言は、ほぼ例外なく地雷のサインだ。
月収100万を副業で達成している人は確かにいる。でも「誰でも」はない。本業並みの学習コストと、少なくとも半年以上の継続が必要だ。
「スキルゼロで稼げる」も嘘ではないが、稼げる額は時給200円以下の仕事が多い。「スキルなしで月10万」はほぼ不可能だ。
この種の文言を見た瞬間、「情報を売るために大きく見せている」と判断していい。
情報を出さずにLINE登録を求める手口
販売ページに具体的な内容が書かれていなくて、「詳しくはLINEで」「まずは登録」という動線になっている場合は注意が必要だ。
LINE登録の目的は個人情報の取得だ。登録すると毎日DMが来るようになり、購買への心理的な誘導が始まる。
内容を公開できない情報商材に価値はない、と思っていい。
無料教材が「有料講座への誘導路」になっている構造
無料動画5本→有料コンテンツ2万8千円→個別コンサル5万円、という構造がある。
無料教材の品質が高いのは本物だ。でも「無料でここまで教えてくれる人なら有料はもっとすごい」という期待を持たせることが目的で、有料の内容は「もう一段階上の有料コンテンツ」への誘導路になっている場合が多い。
地雷のAI副業講座・情報商材を見分ける4つのサイン
ぼくが踏んだ地雷の経験から、見分け方のサインをまとめた。
サイン1:具体的な実績の数字が検証できない
「月収30万」「先月100万達成」という発信は、スクリーンショットだけでは確認のしようがない。収益証明書・確定申告書等の公開がなければ、額面通りに受け取らない。
サイン2:返金保証の条件が曖昧または存在しない
本物の教材・講座には返金保証がある場合が多い。「満足できなければ返金」という文言があっても、条件が「全コンテンツを実行して30日以内」など実質的に不可能な条件が付いていることがある。返金条件の具体的な内容を必ず確認すること。
サイン3:購入後に「次の有料コンテンツ」が続く構造
ぼくのケースがこれだ。2万8千円の情報商材の中に「さらに詳しくは個別コンサル(月5万)で」という案内が入っていた。本物の教材はそれ単体で完結している。
サイン4:「今すぐ決断しないと損」という煽りがある
「今日だけ割引」「残席3名」「次回値上げ予定」という期限プレッシャーは、冷静な判断を邪魔するための演出だ。本当に良い教材は、明日でも来週でも同じ価格で買える。
「本物のAI副業講座」を見分けるために確認すべきこと
怪しい情報商材・講座の話ばかりしてきたが、中には本物もある。購入前に確認すべきことをまとめる。
運営者の実績が第三者で確認できるか
「稼いでいる証拠」を提示している場合でも、スクリーンショットだけでは確認できない。確認できる実績の例:
- 実名・顔出しでの発信(匿名よりも信頼度が高い)
- クラウドソーシング等での公開プロフィール・レビュー実績
- メディアへの掲載・インタビュー記事
「月収30万達成!」の画像一枚だけで判断しないことだ。
無料でも十分な情報が提供されているか
本物の講師・教材は、無料の範囲でも「この人は本物だ」と分かる情報量を提供している。
無料部分が「概念の説明だけ」で、「具体的なやり方は有料で」という構造になっているものは要注意だ。
実際に受講した人の声が確認できるか
「受講生の感想」は業者が書ける。でも「受講生が書いたブログ記事・ツイート」は捏造しにくい。
検索窓で「(講座名) 受講 ブログ」「(講座名) 感想 正直」と調べて、リアルな口コミを探すこと。悪い口コミが全くない場合も少し疑った方がいい。
特定商取引法の表示が正確か
販売ページの最下部に「特定商取引法に基づく表示」があるか確認する。ない場合は、そもそも違法業者の可能性がある。
表示があっても、事業者名・住所・電話番号が記載されているか確認する。「合同会社〇〇」という法人名だけで住所が書かれていない場合は注意が必要だ。
まとめ:「怪しい」と感じたら正解。その直感は信じてよかった
2万8千円を使って後悔したが、学んだことは大きかった。
「怪しいかも」という直感は正しかった。あの時素直に従えばよかった。
AI副業の情報商材や講座が全部地雷なわけではない。本物もある。でも地雷の方が圧倒的に多い市場であることは間違いない。
見分けるサインを覚えておけば、少なくともぼくと同じ失敗は防げる。
AI副業そのものの失敗体験(情報商材ではなく、実際に副業を始めて失敗した話)は別記事に書いているので、合わせて読んでほしい。
ぼくが2万8千円を取り戻せたかというと、取り戻せなかった。購入後2週間で「内容に満足できなかった」と返金を申し出たが、「ご利用規約により返金は承っておりません」という返答だった。
最初から返金ポリシーを確認していれば防げた損失だった。「後で返金すればいい」という考えは通用しないと思っておいた方がいい。
なお、特定商取引法では通信販売のクーリングオフは原則適用されない。消費者庁の公式サイトで確認できるが、返金が認められるかどうかは業者の対応次第になる。購入前に返金ポリシーを必ず確認してほしい。(参考:消費者庁公式サイト)
ぼくみたいに感情で動かないためには、「24時間考える時間を必ず取る」というルールを自分に課すことをすすめる。「今日だけ割引」という煽りに乗らず、一晩置いて冷静な状態で判断する。それだけで地雷を踏む確率は半分以下になると思う。
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