画像生成AIで副業は稼げる?3ヶ月試した正直な結果

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画像生成AI副業、3ヶ月でやめた。

また同じ出だしかと思われそうだが、本当にそうなった。音声AIに続いて、画像生成AIでも同じ結論にたどり着いた。

3ヶ月の合計収入は約15,000円で、作業時間は25時間くらい。時給換算で600円だ。しかも画像生成ツールのサブスク代(約4,500円)を引くと手取りは10,500円になる。実質的な時給は420円。最低賃金を大幅に下回る数字だ。

ai image generation digital art
Photo by Jackson Sophat on Unsplash

画像生成AI副業とは何か、3行でまとめると

画像生成AI副業とは、やStable Diffusionなどのツールを使って画像・イラストを生成し、それを販売・受注することで収益を得る副業だ。

主な収益化ルートは3つある。ストック販売(PIXTAやAdobe Stockに登録して販売)、受注制作(クラウドソーシングでロゴ・イラスト・SNS用画像を受注)、NFT販売(生成画像をデジタルアート化して販売)だ。

「絵が描けなくてもAIが描いてくれる」という触れ込みで注目された副業ジャンルだが、実際には参入障壁こそ低いものの、稼ぐための壁は別のところにある。

ぼくが3ヶ月やってみた結果(先に結論)

月収の推移はこうだった

収入 主な内訳
1ヶ月目 0円 ストック登録のみ(販売実績なし)
2ヶ月目 7,000円 受注制作2件(3,500円×2)
3ヶ月目 8,000円 受注制作2件 + ストック販売1件(500円)
合計 15,000円

1ヶ月目はゼロだった。PIXTAに画像を登録したが、1枚も売れなかった。ストックサイトは検索にヒットするまで時間がかかること、そもそもAI生成画像の審査が厳しくなっていることを後から知った。

2ヶ月目にランサーズで受注を試みた。SNS用のアイコン制作と、個人事業主のロゴ制作。2件で合計7,000円になった。ここで初めて「稼げた」という実感があった。ただし、1件あたりの作業時間は思ったより長かった。

作業時間と時給換算

3ヶ月の合計作業時間は約25時間だった。うちわけは以下のとおりだ。

  • サービス登録・ツール習熟:約5時間
  • ストック用画像の生成・審査対応:約8時間(50枚生成・申請・再修正)
  • 受注制作4件:約10時間(1件あたり平均2.5時間)
  • クライアントとのやりとり:約2時間

合計15,000円 ÷ 25時間 = 時給600円。コスト引きで420円。

この数字を見たとき、続ける気力がなくなった。

freelance graphic design work
Photo by Gustavo Alejandro Espinosa Reyes on Unsplash

画像生成AI副業で「稼げなかった」理由3つ

理由①需要の宛先がわからなかった

「AIで画像が作れる=売れる場所がある」と思い込んでいたが、実際は違う。

ストックサイトのAI画像の需要は飽和しつつある。PIXTAでAI生成カテゴリを見ると、すでに数十万点以上の画像が登録されており、個人が新しく登録した画像は検索結果の奥に埋もれる。実際、ぼくが登録した32枚(審査通過分)の表示回数は3ヶ月合計で478回、購入は1件(500円)だった。

受注制作の場合も、クライアントが「AI生成画像でいい」と思ってくれるかどうかが最初の壁になる。「人が描いたイラストを依頼したい」というクライアントに対して、AI生成を提案しても断られる。そのフィルタリングに時間がかかった。

理由②クオリティ競争で個人は不利だった

画像生成AIのクオリティは、使い方次第で大きく差が出る。プロンプトの書き方・モデルの選択・後処理の技術など、習熟に時間がかかるスキルが多い。

クラウドソーシングには、画像生成AIを本業レベルで使いこなしているデザイナー・フリーランサーがすでに多数いる。彼らは単価も低く出してくる(AIを活用するぶん制作時間が短縮できるから)。副業初心者のぼくが入り込む余地は限られていた。

ぼくが受注した2件は、競合が少ないニッチな案件(個人事業主の小規模ロゴ)だけだった。大きな案件は経験・実績・ポートフォリオを求められ、初心者では太刀打ちできなかった。

理由③著作権・利用規約の問題がつきまとった

これが一番想定外だった。

画像生成AIで作った画像を商業利用するには、使用するツールのライセンス条件を正確に把握する必要がある。Midjourneyの場合、無料プランや低価格プランでの商用利用は制限がある。Stable Diffusionはモデルによってライセンスが異なり、すべての画像が商用可能ではない。

さらに、「AI生成画像に著作権は認められない」という判断が日本でも議論されており、受注制作でクライアントに「著作権を譲渡してほしい」と言われたとき、どう答えればいいかわからなかった。

なお、著作権法上のAI生成物の取り扱いについては、文化庁のAIと著作権に関するQ&Aが参考になる。ぼくは法律の専門家ではないので、詳しい判断は専門家に相談してほしい。

クライアントから「これ、著作権どうなるんですか?」と聞かれたとき、明確に答えられなかった。それが2件のリピート受注ゼロにつながったと思っている。

⚠ 地雷ポイント:画像生成AI副業を始める前に、使用するツールの商用利用ライセンスを必ず確認すること。後から「商用利用NGでした」となると、納品済みの仕事がトラブルになる可能性がある。

向いている人・向いていない人

向いている人:

  • デザイン・アートへの感覚がある(プロンプトの試行錯誤が楽しめる)
  • 著作権・ライセンスを事前に調べる几帳面さがある
  • 受注営業・クライアント対応が苦でない
  • ストックサイトの仕組みを長期目線で構築できる

向いていない人:

  • 「すぐに稼げる」と期待している
  • ツールを使うだけで仕事が来ると思っている
  • 著作権やライセンス問題に敏感でない
  • 本業の消耗が激しくて副業に時間が取れない

ぼくは「すぐに稼げると思っていた」と「著作権問題への対応力が低かった」の両方だった。特に後者は、クライアントの信頼に直結する問題だ。

まとめ:画像生成AI副業はやめた方がいいのか?

やめた方がいいとは言わない。ただ「絵が描けなくてもAIがやってくれる」という認識だけで始めると地雷を踏む。

画像生成AI副業は技術的な参入障壁こそ低いが、「売れる画像を作る力」「クライアントを獲得する営業力」「著作権リスクを管理する知識」が揃って初めて機能する。どれか一つが欠けると、時給換算で最低賃金を下回る結果になる。

ぼくの3ヶ月の結論は「思っていたより専門的なジャンルだった」だ。デザインや法律の知識がある人が副業として取り組めば、月5〜10万は可能だと思う。でも、ゼロから始める場合の最初の3〜6ヶ月は覚悟が必要だ。

AI副業を検討しているなら、同じ画像生成でもどのルートで収益化するか(ストック・受注・NFT)を最初に決めてから始めることを勧める。何となく「生成して売ろう」では続かない。

なお、画像生成AIの商用利用に関するライセンスは変更されることがある。Midjourneyの利用規約は定期的に確認してほしい。


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