クラウドワークスで最初の1万円を取るまでにやらかした失敗

クラウドソーシング入門

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クラウドワークスで最初の1万円を稼ぐまでに、4ヶ月かかった。

そのあいだにやらかした失敗を全部書く。改善策はほとんど書かない。「こうすればよかった」の話は別の記事に書いた。この記事は「何が起きたか」の話だ。

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Photo by Vinay Bhushan Meesala on Unsplash

クラウドワークスで最初の1万円まで、どれだけかかったか

始めたのは2022年の秋だった。子どもの幼稚園代が予想より高くて、月2〜3万の赤字が続いていた。妻には言えなかったから、通勤電車の中でスマホを使って副業を調べ始めた。クラウドワークスのアカウントを作ったのは、その翌週のことだ。

最初の1万円を稼いだのは4ヶ月後。累計の作業時間を計算したら120時間を超えていた。時給換算は83円。最低賃金の11分の1だった。

「そんなもんか」と思うのか「もっとひどかった」と感じるのかは人によるかもしれない。でもぼくにとっては、4ヶ月かけて1万円というのはかなり応えた。妻には「副業でいくら稼いだか」を聞かれるたびに「まだ準備期間」と言い続けていた。

ちなみに、クラウドワークスで最初の1万円を目指す人の多くが同じような期間をかけている、という話をよく聞く。「1ヶ月で稼げた」という人もいるが、それは最初から正しいやり方をしていた場合だ。ぼくは正しいやり方を知らなかった。だから4ヶ月かかった。でも4ヶ月かけた体験は、今書いているこの記事になった。そういう意味では、無駄じゃなかったとも言える。

以下に、その4ヶ月でやらかした失敗を並べる。

この記事でわかること:

  • クラウドワークス初期フェーズで踏みやすい地雷の体験記録(7つ)
  • 最初の1万円まで何が起きるかのリアルなイメージ
  • 失敗から学んだことは最小限(詳しくはNo.11の記事)

やらかした失敗、全部書く

失敗①:タスク案件で時間を溶かした

最初の2週間、ぼくはタスク案件を一生懸命やっていた。アンケート、データ入力、画像タグ付け。「審査なしですぐできる」「スキマ時間でOK」という説明が魅力的に見えた。

2週間で稼いだ額は820円だった。

わかっていなかったのは、タスク案件が「時間ではなく数量で報酬が決まる」という構造だった。1件5円のアンケートを100件やれば500円。でも1件に30秒かかったとして100件は50分。時給600円になる計算だ。実際はもっと遅くて、時給200〜300円だった。

その計算をしてみた夜、ちょっと絶望した。でも「これはウォームアップだ」と思い直して、プロジェクト案件に切り替えた。タスク案件に使った時間は合計20時間くらいだったと思う。

後から知ったのは、タスク案件で稼ごうとすること自体がそもそもの地雷だったということだ。タスク案件は「CWというプラットフォームに慣れる」目的には使えても、副業として稼ぐための手段としては設計されていない。2週間かけてその事実に辿り着いた。早めに気づければよかったけど、まあ授業料の一部だと思っている。

⚠ 地雷ポイント

タスク案件は「初心者でも稼げる」の文脈で紹介されることが多いが、実質的な時給は200〜500円程度になることが多い。最初の1〜2週間で実態を確認し、プロジェクト案件に移行する判断をすることが重要だ。「タスクに慣れてからプロジェクトへ」という考えは、慣れる前に挫折するリスクを高める。

失敗②:プロフィールに「初心者ですが頑張ります」と書いた

プロジェクト案件に応募し始めたのはいいが、最初のプロフィールはこんな内容だった。

営業職10年目の36歳です。副業を始めようと思い登録しました。初心者ですが、一生懸命頑張りますのでよろしくお願いします。

以上。

これが何をしていたかというと、「初心者」と書いてあることで低単価案件のクライアントに狙われやすくなっていた。文字単価0.1円・0.2円の案件を発注するクライアントは「なるべく安く使えそうな人」を探している。プロフィールに「初心者」と書いてあるワーカーはそのターゲットになりやすい。

実際、登録から1ヶ月間で受注できたのは文字単価0.2円以下の案件ばかりだった。当時は「実績がないから仕方ない」と思っていたけど、今から見ると「初心者」という言葉が安値案件への招待状になっていたと思う。

プロフィールを書き直したのは2ヶ月目の末だった。「営業職10年。提案書・報告書の作成を日常的にやっている。納期厳守・連絡対応は本業で鍛えてきた。ライティングは初心者だが、調べる力と書く習慣はある」という内容に変えた。「初心者」という言葉を全部消した。採用率が上がったのはそれからだった。

プロフィールに「初心者」と書くことは「実績がないこと」の説明ではなく「安く使ってください」の意思表示に近い。気づいた時点で消すことをすすめる。

失敗③:提案文をコピペしていた

プロジェクト案件への応募を始めて最初の1ヶ月半、ぼくは1通の提案文を書いて、それをほぼ全案件にコピペしていた。

「ご依頼の仕事に興味があり、応募させていただきました。丁寧な対応を心がけ、納期を守ることをお約束します。よろしくお願いします。」

これをそのままコピーして、送り続けていた。案件名すら変えていないこともあった。「ライター募集」の案件と「データ入力」の案件に同じ文面を送っていた。

当然、採用されなかった。

転機になったのは、あるクライアントから「提案内容が具体的でないので今回は難しいです」という返信をもらったことだった。それまでは「採用されなかった」という事実しか見えていなかったのに、初めて「なぜ採用されなかったか」がわかった。恥ずかしかった。

この返信をもらってから、提案文を書き直した。案件の内容を読み込んで「なぜぼくがこの仕事を担当できるか」「どういう手順で進めるか」「懸念点があるとしたら何か」を書くようにした。文字数も100文字から400文字に増えた。

採用率は上がった。コピペをやめた翌月から、採用数が3件から8件になった。提案文を書くのに1件あたり15〜20分かかるようになったけど、10件送って1件採用されるより、5件送って2件採用される方が時間効率がよかった。

失敗④:「修正3回まで」の案件で4回修正させられた

2ヶ月目に入って最初に受注できた案件は、文字単価0.5円のライティング案件だった。1,500文字で750円。「修正3回まで対応」という条件だった。

納品した後、修正依頼が来た。修正した。また依頼が来た。修正した。3回目が来た。修正した。そして4回目が来た。

「修正は3回までのはずでは」と思ったが、返信に「今回はセクションの追加なので修正ではなくなります」と書いてあった。

断ればよかった。でも断り方がわからなかった。当時は「受注した仕事は最後まで対応しなければいけない」という謎のルールを自分に課していた。4回目の修正も対応した。

結果、750円の案件に7時間かかった。時給107円。やめておけばよかったと今でも思う。

この経験から学んだことは「修正3回まで」という記述を見たら、クライアントのレビューを確認するようにするということだ。過去のレビューに「修正が多い」「依頼内容が変わった」と書いてあるクライアントは、「修正3回まで」と書いていても実際には守らないことが多い。

契約前にクライアントの評価コメントを読む習慣がついたのは、この失敗のおかげだ。遅すぎたけど。

⚠ 地雷ポイント

「修正3回まで」は法的な拘束力がない。クライアントが「これは修正ではなく追記です」「方向性が変わったので仕切り直しです」という言い方をしてくれば、無限に修正が発生する可能性がある。断るのが難しければ、修正回数の上限を超えた時点で「追加費用が発生します」と伝えるか、仕事を終了させる選択肢もある。

失敗⑤:仮払い未確認で作業を始めた

3ヶ月目に入ったあたりのことだ。ある案件で採用通知が来た。「では早速お願いします」とメッセージが来た。ぼくは「はい、承りました」と返事して、すぐに書き始めた。

3,000文字書いて納品した。報酬が来ない。3日待っても来ない。

仮払いがされていなかった。

クラウドワークスには「仮払い制度」があって、受注者は作業開始前にクライアントが仮払いを完了しているか確認することが推奨されている(クラウドワークス公式サイト)。確認しなかったのはぼくのミスだった。

仮払い制度については、国民生活センターにも「クラウドソーシングを使って発注者が仮払いをしないまま成果物を要求してくる」というトラブル相談が寄せられており(国民生活センター)、初心者が引っかかりやすい地雷の一つだ。

運営に連絡して最終的に解決したが、2週間かかった。その間ずっと「本当にお金来るのかな」と不安だった。妻には「なんか仕事で揉めてる」とだけ話した。

仮払い確認を習慣にするのは、採用通知が来た興奮の中では案外難しい。「では早速お願いします」という言葉が来た瞬間、「早く仕事を始めないと」という気持ちが先走る。でもそれが地雷だった。

採用通知が来たら、最初にやることは「仮払い済みか確認する」だ。クラウドワークスの画面で確認できる。これを習慣にするまで、もう1回別の案件で仮払い未確認で作業を始めそうになった。危なかった。

⚠ 地雷ポイント

「採用されました。早速お願いします」という連絡が来ても、仮払い状態を確認するまで作業を開始しない。CWの管理画面から仮払い状態が確認できる。万が一未払いのまま作業してしまった場合は、運営に相談することで解決できることが多い(ただし時間がかかる)。

失敗⑥:テストライティングに引っかかった

3ヶ月目の後半、「ライター募集。テストライティング合格後に本採用」という案件に応募した。2,000文字のテストを書いて送った。応募から採用までのリードタイムが長く、その分「受かりたい」という気持ちが強くなっていた。

1週間後に返信が来た。

「今回は先着1名の募集でしたが、すでに採用が決まっておりまして、ご縁がありませんでした。またの機会をお待ちしております。」

テストライティングで書いた2,000文字には、一切報酬が支払われない。

後で調べて知ったのだが、クラウドワークスは規約上「無償のテスト作業を強要すること」を禁止している。明らかな違反案件の場合は運営に通報できる。でも当時のぼくは規約を読んでいなかった。

この案件を含めて、テストライティングに使った文字数は合計で8,000文字くらいだった。報酬ゼロ。今でも腹が立つ。

後で規約を調べて知ったのだが、クラウドワークスは「無償でのテスト作業や試用期間の設定」を禁止している。もし明らかに「本採用のためのテスト」という形で無償作業を要求されたら、運営に通報できる。ただし「テストライティング」という名目が使われていない場合や、クライアントが「参考として書いてもらった」と言い張る場合は難しくなる。

教訓としては、「テストライティングがある案件には応募しない」か、「テスト原稿には最低限の報酬を設定するよう交渉する」のどちらかだ。「テストに合格したら継続的に仕事があります」という甘い話には、無償労働が隠れていることが多い。

⚠ 地雷ポイント

「本採用のためのテストライティング(無償)」をCWの規約は禁止している。ただし、クライアントが「これはテストではなく参考です」という形で要求してくると対処が難しくなる。不審に思ったら応募しない・交渉する・運営に相談する、の3択で考えるといい。

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失敗⑦:最初の採用で喜んで低単価を受け続けた

4ヶ月目の初旬、あるクライアントから採用された。文字単価0.3円のライティング案件。500文字で150円。金額としては大したことがないのはわかっていた。でも採用されること自体がうれしかった。3ヶ月間で採用率が9%台だったから、「採用された」という事実が何より嬉しかった。

深夜0時37分に採用通知が来た。その数字を今でも覚えているのは、通知音でスマホを確認して、思わずベッドの中でガッツポーズしたからだ。「やっと来た」という気持ちだった。

そのクライアントから、次の案件も依頼が来た。「前回良かったので、また同じ条件でお願いできますか」と。

ぼくは即答でOKした。さらに次の案件も、また次の案件も受けた。1ヶ月間で同じクライアントから5件受注した。文字単価は一向に上がらなかった。採用されていることへの安心感と、「断ったら次から依頼が来なくなるかも」という不安が両方あった。

5件で稼いだのは合計2,800円だった。

「低単価でも実績にはなる」は本当だけど、同じクライアントから同じ単価で5件受け続けるのは実績というより消耗だった。それに気づいたのは5件目を納品してからだった。

最初の採用は大事だ。でも最初の採用が嬉しすぎると、その後の判断が狂う。「このクライアントとの関係を壊したくない」「また採用してもらいたい」という気持ちが、単価交渉を難しくする。

結果として、そのクライアントとの関係は6件目の依頼を断った時点で終わった。断ったことへの後悔はなかった。ただ、もっと早く断っていればよかったとは思った。次のクライアントからは文字単価0.7円で受注できた。最初のクライアントに縛られていた期間が、判断を遅らせた。

失敗をまとめて振り返ると見えてくること

7つの失敗を並べると、共通しているパターンがある。

「断れなかった」「確認しなかった」「調べなかった」の3つだ。

修正4回目を断れなかった。仮払いを確認しなかった。テストライティングの規約を調べなかった。プロフィールの言葉の効果を調べなかった。提案文の効果を検証しなかった。

スキルや文才の問題ではなかった。やり方を知らなかったか、知っていても行動できなかったかのどちらかだった。

もうひとつ気づいたのは、「最初の採用が嬉しすぎると判断力が落ちる」ということだ。採用されたことへの安堵感と感謝の気持ちが、単価や条件を冷静に見る目を曇らせた。これはぼくだけに起きたことではないと思う。

副業初心者がCWでやらかしやすい失敗には、ある程度のパターンがある。

タスク案件の地雷→プロフィールの地雷→提案文の地雷→修正地雷→仮払い地雷→テストライティング地雷→低単価継続の地雷。

ぼくはこれを順番通り踏んでいった。読んでいて「あ、自分もやりかけた」と思った項目があるなら、それはかなり普通のことだ。

ただ、7つ全部踏んで4ヶ月で1万円だったのは、振り返るとそれほど悪い話ではなかったとも思う。4ヶ月で地雷を全部踏んで、その後は比較的スムーズになった。最初の1万円は「地雷マップの作成費用」だった。

「4ヶ月で1万円」は遅かったのか

早い人は1ヶ月目に1万円を超えるという話も聞く。それは本当かもしれない。でも「プロフィールに何を書くか」「提案文をどう書くか」「どの案件を選ぶか」を最初から知っていれば、という条件付きの話だ。

ぼくは知らなかった。だから4ヶ月かかった。

「最初から知っていれば」という前提で「遅い」と判断するのは、あまり意味がないと今は思っている。誰でも最初はわからないし、わからないことがわかるのには時間がかかる。この記事を読んでいるなら、少なくともぼくより有利な状況から始められる。

4ヶ月で1万円は遅かったかもしれないが、途中でやめなかったことの方が重要だった。途中でやめていたら、5ヶ月目から稼げるようになったという事実もなかった。

lessons learned reflection
Photo by Priscilla Du Preez on Unsplash

稼げない原因の構造的な分析は別記事に書いた。

クラウドワークスで稼げない原因7つ

1万円を超えた日のこと

4ヶ月目の末、累計報酬が1万円を超えた。

実感はほとんどなかった。「やっとか」という感じだった。妻に「副業で1万円稼いだ」と報告したら「4ヶ月かけて1万円?」と笑われた。まあそうだよな、という気持ちだった。

でも4ヶ月で積み上げた実績とレビューのおかげで、5ヶ月目以降は少しずつ採用率が上がっていった。文字単価も0.5円→0.8円→1.0円と上がっていった。

最初の1万円は、稼ぎとしてはたいしたことがない。でも4ヶ月間の失敗の代金だと思えば、悪くない授業料だったかもしれない。

1万円を超えた日の夜、ひとりで缶ビールを飲んだ。妻が寝た後で、こっそり。たいした金額ではないけれど、「4ヶ月間続けてよかった」という感覚はたしかにあった。

その後、月収が1万円→3万円→5万円と増えていくにつれて、最初の4ヶ月の失敗は「知識になった」という気がしてくる。仮払いを確認する習慣、クライアントのレビューを読む習慣、修正依頼を断る勇気。どれも最初の失敗で学んだものだ。

「最初の1万円まで」の体験談として書いてきたが、1万円までに犯した失敗が後の稼ぎ方に直結していたとも言える。7つの失敗を踏まずに1万円を稼いでいたら、おそらく6ヶ月目か7ヶ月目に同じ失敗をしていた。早めに踏んでよかった、と今は思う。

ただ、早く踏むために意図して失敗するのは無駄なので、この記事が「踏まずに済む」ためのヒントになれば十分だ。

まとめ

やらかした失敗を7つ書いた。

  • タスク案件で20時間を溶かした(時給300円)
  • プロフィールに「初心者」と書いて低単価クライアントを引き寄せた
  • 提案文のコピペを1ヶ月半続けた
  • 「修正3回まで」の案件で4回対応した
  • 仮払い未確認で3,000文字書いて2週間報酬が来なかった
  • テストライティングで8,000文字書いて報酬ゼロだった
  • 最初の採用が嬉しすぎて低単価5件を続けて受けた

どれも「稼げなかった」というより「やり方がわかっていなかった」という失敗だった。

この7つは、後から振り返ると「初心者なら一度は踏む」という種類の失敗だと思う。でも知っているのと知らないのでは、踏んだ時の消耗度が違う。7つ全部を知った上で踏むのと、何もわからずに踏むのとでは、立ち直るスピードが変わる。

これから始める人へ書くと、最初の1万円は時間がかかる。でも4ヶ月かけて1万円は取れた。やり方を変えれば変わる。少なくともぼくはそうだった。

稼げない原因の構造的な話(なぜ稼げないのかの分析)は別の記事に書いてある。この記事は「何が起きたか」の記録なので、「じゃあどうすれば」の話を知りたい人は下のリンクも読んでほしい。


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