せどりで失敗した体験談【仕入れミス・赤字・在庫地獄】

副業の失敗談・注意点

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せどりで失敗した体験談を書く。

最終的な赤字は18,000円だった。金額だけ見ると「大したことないじゃん」と思うかもしれない。ただ、この3ヶ月間で失ったのはお金だけじゃなくて、毎週末の時間と、妻との平和な時間と、「自分は副業で稼げるかもしれない」という自信だった。

せどりを始めようとしている人、またはせどりで失敗して「自分だけじゃないか」と確認したい人に届けばいい。

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この記事でわかること

  • せどりの失敗がどういう経緯で起きるのか(時系列で追う)
  • FBA手数料・価格競争・在庫保管の3つの地雷
  • 失敗から出た具体的な損失額と時給換算

せどりを始めようと思ったきっかけ【YouTube動画が全ての始まりだった】

副業を探していた時期、YouTubeで「せどり 月10万 副業」と検索したら山ほど動画が出てきた。

「メルカリやAmazonで商品を安く仕入れて高く売るだけ」「特別なスキルは不要」——そういう説明を10本くらい見た。やってることは「仕入れて売る」だけなのに、再生数が数万〜数十万あって、コメント欄には「始めました!」という初心者報告が並んでいた。

営業職の経験から「物を売ること」は得意だという謎の自信もあった。「これはぼくに向いてそうだ」と直感して、翌週末に近所の家電量販店に行った。

それが失敗の始まりだった。


最初の仕入れで早速やらかした話【在庫とFBA手数料の現実】

最初の仕入れは、家電量販店のセール品を中心に選んだ。リサーチツールは使わず、「なんとなく売れそう」という感覚で選んだ。

合計12点・仕入れ総額32,000円。

今考えると無謀だった。でも当時は「Amazonに出品すれば売れる」という楽観があった。

根拠ゼロで大量仕入れした結果

家に帰ってAmazonセラーセントラルを開き、商品を登録しようとした。

3点は「この商品を出品するには承認が必要です」というメッセージが出て出品できなかった。調べると「出品制限」というもので、カテゴリや商品によってはAmazon側が承認を求める仕組みがある。YouTubeでは誰もそこを詳しく説明していなかった。

残り9点は出品できた。とりあえず「売れているらしい価格」に合わせて値付けした。

FBA手数料が想像の倍だった衝撃

出品後3日で1点売れた。「いける!」と思ってセラーセントラルで収益を確認した。

仕入れ値:1,800円
販売価格:2,200円
利益:400円のはず

実際の入金額:560円

合わない。計算すると——

  • FBA配送手数料:約380円
  • 販売手数料(8%):176円
  • 合計手数料:約556円

手元に残ったのは2,200円 – 556円 = 1,644円。仕入れ1,800円を引くとマイナス156円だった。

「え?売れてるのに赤字?」というのが最初の衝撃だった。

FBA(フルフィルメントbyAmazon)の手数料が全部合算すると販売価格の25〜30%になるというのを、そのとき初めて理解した。YouTubeでは「便利なFBAを使いましょう」とは言っていたが、具体的な手数料は誰も教えてくれなかった。※FBA手数料は商品サイズや重量で異なり、変更される場合があります。最新情報はAmazonセラーセントラルで確認してください。


在庫が売れない恐怖【価格を下げても下げても誰も買わない】

最初の1点を赤字で売った1週間後、出品した商品のうち2点の価格が急落していた。

価格競争の泥沼にはまった2週間

出品した時点では「最安値より100円高い」という価格設定にしていた。ところが2週間後には、同じ商品を出品している他のセラーが価格を一気に下げてきた。

追いかけて値下げすると、相手もまた下げる。価格競争が起きていた。

1週間後には仕入れ値を下回る価格になっていた。それでも売れなかった。「売れるなら赤字でも早く捌きたい」と思って損切り価格に設定した。するとやっと売れた。もちろん赤字だ。

在庫が「負債」に変わっていく感覚

出品から45日が経過した時点で、12点中4点が売れた(赤字含む)、3点は出品制限で売れない状態、残り5点は売れないまま在庫として抱えていた。

FBAに送った在庫は、Amazonの倉庫に保管されている。180日を超えると長期在庫保管手数料が発生する。それを知って焦り始めた。

自宅保管分の段ボールも邪魔だった。押し入れの半分を占領し始めて、息子(4歳)が「パパこれなに?」と指差してきた。「ちょっと仕事で使うやつ」と答えながら、なんとも言えない気持ちになった。


赤字が膨らんだ3ヶ月間の数字【金額を正直に公開する】

3ヶ月間の損益を正直に計算した。

項目 金額
仕入れ総額 32,000円
販売収入(FBA手数料・送料引き後) 8,000円
在庫処分(ヤフオクで叩き売り) 6,000円
合計回収 14,000円
最終損失 18,000円

金額だけ見ると「18,000円の損」だ。でも、この3ヶ月で費やした時間は約40時間だった(店舗リサーチ・梱包・出品・価格管理・処分作業を含む)。

時給換算すると:18,000円の損失 ÷ 40時間 = マイナス450円/時間

時給換算でマイナスという事実は、当時かなりしんどかった。本業が忙しい週末に、家族との時間を削ってこの結果か、と思うと言葉が出なかった。


せどりをやめた理由と学んだこと【時間と資金の現実的な計算】

3ヶ月目の終わりに、残った在庫をヤフオクでまとめて出品して処分した。

「もう少しやれば取り返せる」という気持ちは正直あった。ただ、計算したらどうにもならなかった。

FBA手数料の構造を理解した今でも、十分な利益を出すためには「仕入れ値の50〜60%以上の利益率が必要」という計算になる。そういう商品を安定的に見つけるためには、Keepa(Amazonの価格履歴を追えるリサーチツール、)のような有料ツールと、ある程度の経験が必要だ。

手数料構造を理解した上でも、価格競争・出品制限・在庫リスクという3つの地雷は残る。

ぼくの場合は、「家族の時間・精神的コスト・資金リスク」と「見込み収益」を天秤にかけて、せどりから撤退した。なお国民生活センターの消費生活相談窓口では、せどりコンサルトラブルや悪質な情報商材被害の相談も受け付けている。副業を始める前にこうした情報を確認しておくと判断材料になる。

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まとめ:せどりで失敗しないための3つの基準

せどりが絶対に駄目だとは言えない。ただ、ぼくが「この条件がなければ始めなかった」と今思う基準が3つある。

1. FBA手数料を含めたシミュレーションを最初にやる
販売価格の25〜30%が手数料として消える前提で、利益が出るか計算する。「売れれば儲かるはず」という感覚は捨てる。

2. 小ロット(1〜3点)で実験してから広げる
最初から大量に仕入れない。まず1〜3点で「本当に売れるのか」「手数料引き後に利益が出るのか」を確認してから規模を広げる。

3. 損切りラインを事前に決めておく
「仕入れ値の○%を超えて価格が下がったら即処分する」というルールを最初に決めておく。「もう少し待てば売れる」という希望的観測が最大の敵だった。

せどりを始めようとしている人には、「難しくはないけど、想像より地味で重労働」という認識を持ってほしい。動画で見るより、現実は地味だった。


補足:せどりで黒字にするために最低限知っておくべきこと

失敗したからこそ言えることをもう少し書いておく。

手数料計算は必ず先にやる
Amazonセラーセントラルの手数料計算ツール(FBA収益計算ツール)を使えば、仕入れ値・販売価格を入力するだけで手数料引き後の利益が計算できる。これをやらずに仕入れるのは、計算せずに賭けをするのと同じだ。

リサーチなしの感覚仕入れは最初の1本だけ
「なんとなく売れそう」という感覚で仕入れてもいい。でも最初の1点だけ。その1点の売れ具合・手数料・価格推移を確認してから次を考える。

価格を追いかける競合が多い商品は避ける
出品されているセラー数が多い商品は価格競争が激しい。「自分だけ出品している商品」や「セラーが2〜3人の商品」を選ぶほうがリスクが低い。

時給計算を習慣にする
毎月、「作業時間と純利益」を記録して時給換算する。これが赤字なら続ける理由はない。感覚ではなく数字で判断することが大事だと、失敗してから気づいた。

Keepa()のようなリサーチツールを使えば、価格履歴・ランキング推移を追えて判断精度が上がる。ただし、ツール代(月額約2,500〜3,000円)も含めた利益計算を必ず行うこと。ツール代を回収できる規模になるまでは、無料の情報でリサーチを完結させる選択もある。

せどりはやり方次第で稼げる可能性はあると思う。ただ、ぼくには向いていなかった。副業の向き不向きは体験してみないとわからない部分があって、18,000円の損失はその授業料だったと思うことにしている。



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